ルミネックス GigaCore10で光ファイバー接続 <ノイトリックOpticalCon DUO MMF>


ルミネックス GigaCoreシリーズから比較的安価なGigaCore10を使用しての光ファイバー接続を説明いたします。
まずGigaCoreという機器、ずばり言うとスイッチングハブです。巷にあるLANのギガスイッチハブと機能的に大差はないです。ただLAN接続部分が業界共通のイーサコンになっているという事。他各ポートがグループで分けられてそのグループ間での干渉を制限するという機能や19インチラックに収納できるはすでに高級LANハブでは同様に備わっています。

因みに照明現場ではArt-NetやsACNを使用して照明機器と接続するのですが照明機器がDMXのXLRキャノンであればGigaCoreにArt-Netコンバーターを接続する必要があります。同じラックに入れてしまうのであればRJ45のコネクタで相互に接続すればOKなワケでイーサコンの必要はないです。

さて、GigaCore10はただのスイッチングハブという事ですが唯一最大の特徴である光ファイバー接続で機器相互が延長できる機能について説明します。

GigaCore10にはノイトリックDUO/QUADまたはFiberfox 2ch/4chに接続可能な口を2か所持っています。これはオプションで指定して追加する必要があります。もちろん有料です。この2か所は同じ仕様でなければいないようでノイトリックとFiberfoxを両方搭載する事は出来ないようです。まぁノイトリックのDUOが一般的なのでこれを付けたとして定価で10万くらい上乗せとなります。車のメーカーオプションみたいな感じですね。

そしてファイバーケーブルをつないでLANを500mくらい延長といきたいところですがまずは光ファイバーケーブルについておさらい。

光ファイバーはシングルモード、マルチモードの2種類があります。

1.シングル(1芯) 
1k以上の長距離や施設埋め込みに最適、伝送が早いがケーブルが脆く高価
(主に設備用)
2.マルチ(2芯)
1k以内(実質500m程度)の中距離向け、曲がりに強くまた安価
(仮設などの演出現場に最適)

他に4芯以上のケーブルもありますが2芯マルチの複数チャンネルとなりますので上記2種類でいいでしょう。

また、シングルモード、マルチモードともに先端のコネクターには2種類があります。
1.SCコネクタ
一般的 (LANの世界標準)
2.LCコネクタ
小型、高密度 ※SFPトランシーバで使用 SFP対応機器でシングル/マルチ両方に対応できる。

(光スプライスボックスがSCであり、機器がSFP対応でSFPトランシーバを使用する場合はSC/LC光ファイバーを使用して接続)

GigaCore10はシングル、マルチを指定してコネクタを付け、しかもノイトリックOpticalCONは成形での注文なのでコネクタの形状は関係ありません。また、接続部分はキャノンタイプで先端が強く守られているので破損に強い。まさに演出現場ではこれで間違いなし。別のGigaCore14RではSFPポートが搭載されていますので先ほど説明したSFPトランシーバを用いて光ファイバーに接続します。(これは一般的なメディアサーバーと同じ接続方法)

さらにブラウザでポートのグループ分けや状態確認が可能です。
ポートのグループ分けを行う事で各グループが干渉する事もなくなりセキュリティ上安心、例えば各セクションでグループ分けした場合パッチ等でLAN内の機器を探索した時に違う他のセクションの機器までリストに出てしまうなんてのも防げます。状態確認ではそれぞれのポートが落ちていないかをリアルタイムにチェック可能。安心ですね。

以上、GigaCore10を使用すれば光、LANともにキャノンで接続し確実、しかもプロ用に安定した通信が可能という事でよろしいかと思います。
金額は結構高いですが・・・

□電源はノイトリックのパワコン仕様

□19インチラックには横に2台並べて連結して収納も可能ですが付属で付いてくるプレートを使用してもOK

ルミネックス GigaCore10
https://www.luminex.be/%e8%a3%bd%e5%93%81%e6%83%85%e5%a0%b1/gigacore-%e3%82%b9%e3%82%a4%e3%83%83%e3%83%81/gigacore-10-2/?lang=ja

アカリセンター鈴木