簡単な電線の結線方法(屋内用)

電線と電線をただつなぎたい。この線を延長させたい、など。

繋げるには、一体なにをどうしたらいいのか。果たして安全に接続ができるものなのか。

そう思うのも無理はないでしょう。一昔前は(今でも当然使う技術ですが)線と線をジョイントしてそこに半だ付けをする。そうなるとちょっと素人には手が出せません。しかし、今はいろんな選択肢が増えました。専門工具が一つあればできるもの。コネクターさえあれば工具も何もいらないもの。結線に限って言えば電気と電線の少しの細かいルールさえ分かっておけば誰でも簡単にできるものです。

まず電線の結線する際の種類

【電線の組み合わせの種類】

    • 単線と単線
    • より線とより線
    • より線と単線
    だいたいこういった組み合わせだと思います。

【接続方法】
  1. 半だ付け。直線結線(ツイストジョイント)したあとに半だ付けする。
  2. 圧着端子を使う。
  3. ライティングコネクターを使う。

まず、

1番

ここでは少し難しい部類に入るのでそれは電気屋さんの仕事ということでお任せしましょう。屋外などの結線では当然必要になる技術です。できる方のみできる結線方法だと言えます。

2番

圧着端子。電気工事関係者が一番使うのはこれ。安全かつ頑丈、そしてなによりも安い。消耗品として日常的に使うものとしてはこれに勝るものはないでしょう。その代わり、電気屋さんが使う専用工具なんかも必要になってきます。(専用工具は値段も意外と高い)屋外用の結線もできるため防水対策も可能です。初心者には少し難しいのでここでは省略します。

3番

ライティングコネクターを使う。

ワゴジャパンという会社が出している非常に優れた結線道具です。

器具内配線では使わないところはないくらいメジャーな商品なんです。今の電気屋さんには必須のアイテムです。とにかく簡単。工具も不要なんです。

【単線と単線】

VVFケーブル(単線)同士を簡単に結合。このWFR-2は中が透明になっていて線がどれだけ剥かれててどれだけ刺さっているかが一目瞭然。電線の太さと、ストリップゲージの長さをきちんと指示通りに剥けば問題なし!最も簡単ですが、あくまで屋内配線のみに使えます。水がかかる場所では使えませんのでご注意を。
今年になってから爆発的に売れている商品です。接触不良かどうかもすぐわかる上、単線・より線どちらも可能です。ただ、直線接続はできないので図のように持ち上げでの接続になります。使う場所に合せて選んでください。

ワゴ(WAGO) WFR-2 ワンタッチコネクター (221-412) 

(単線・より線 + 単線・より線)の万能タイプ

 

【より線とより線】

より線を突合せ圧着して直線につなぐのがLC-TW。ストレートにつなぐので見た目がいいですね。

屋内で使うなら問題ないです。工事のスピードもワゴのおかげで劇的にスピードアップしました。

ワゴ(WAGO) WFR-2 ワンタッチコネクター (221-412) 

(単線・より線 + 単線・より線)の万能タイプ

ワゴ(WAGO) LC-TW ライティングコネクター (224-201)

(より線 + より線)のストレートタイプ

【単線とより線】

ここも当然LC-TWWFR-2を使っても大丈夫ですが、ここではLC-1という単線&より線に特化したものがあります。組み合わせ用途は限られていますが小型化されていて価格が安いの魅力です。

より線を単線を変える圧着棒端子WV2502(パナソニック)を装着している様子です。これによりLC-1を利用して直線結線が可能になります。LC-1はLC-TWの半分以下の長さになっています。器具の中などの狭い場所ではとても使い易いです。

これらの工具を使えばどれもとても簡単に接続が可能です。

パナソニック(ナショナル) WV2502 絶縁被覆付棒型圧着端子 
ワゴ(WAGO) LC-1 ライティングコネクター (224-101) 

(単線 + より線)のバランスタイプ

 

以上、簡単な電線の結線方法(屋内用)でした。

【本日使ったアイテム一覧】

ワゴ(WAGO) WFR-2 ワンタッチコネクター (221-412) 

(単線・より線 + 単線・より線)の万能タイプ

ワゴ(WAGO) LC-TW ライティングコネクター (224-201)

(より線 + より線)のストレートタイプ

ワゴ(WAGO) LC-1 ライティングコネクター (224-101) 

(単線 + より線)のバランスタイプ

 

※注意事項
アカリのつぼでは、実験や体験などを通じて皆様の参考になるようブログを作成しておりますが、実際の製作や施工に関するご相談、お問い合わせに関しましては一切行っておりません。あくまでも自己責任による製作ということをご理解の上で参考にしていただければ幸いです。